「車椅子のまま乗れる車がなくて、通院のたびに家族総出になる」「寝たきりの父を、どうやって病院まで連れて行けばいいのか」——通院の”移動”は、在宅介護の中でも特に大きな悩みのひとつです。
そんなときに使えるのが、車椅子やストレッチャーのまま乗車できる介護タクシーです。この記事では、介護タクシーと普通のタクシーの違い、看護師が同乗するメリット、料金のしくみと介護保険が適用されるケース、予約の流れを解説します。
※2026年7月時点の情報です。最新の制度は公式情報をご確認ください。
介護タクシーとは?普通のタクシーとの違い
介護タクシーとは、一般に、車椅子やストレッチャーに対応した車両で、乗り降りの介助をしながら移送を行うタクシーのことです。普通のタクシーとの主な違いは次のとおりです。
| 項目 | 普通のタクシー | 介護タクシー |
|---|---|---|
| 車両 | 一般車両 | 車椅子・ストレッチャーのまま乗車できるリフト・スロープ付き車両 |
| 介助 | 原則なし | 乗車・降車の介助、ベッドから車両までの移動介助など |
| スタッフ | 運転手 | 介助の研修を受けた運転手(事業者により看護師等の同乗も) |
| 主な用途 | 一般の移動 | 通院、入退院・転院、施設への移動 など |
「寝たきりだから外来受診はあきらめていた」という方も、ストレッチャー対応の介護タクシーを使えば、ベッドからベッドへ横になったままの移動が可能です。
看護師同乗のメリット|医療依存度が高い方の移送に
介護タクシーの中でも、看護師が同乗できるサービスは多くありません。「介護タクシーあおい」は、訪問看護ステーションを運営するグループの介護タクシーとして、現役看護師の同乗に対応しています(同乗の可否・条件はご相談ください)。
看護師同乗には、こんなメリットがあります。
- 移動中の体調観察:顔色・呼吸状態などを看護師の目で確認しながら移動できます
- 医療機器・管類への配慮:在宅酸素、経管栄養のチューブ、カテーテル類がある方の移乗・移動を、取り扱いに慣れた看護師がサポートします
- 急な変化への対応:移動中に体調が変化した場合も、状態を確認し、必要に応じて医療機関への連絡・引き継ぎを行います
- ご家族の負担軽減:「移動中に何かあったら」という不安を抱えたまま付き添う必要がなくなります
人工呼吸器や経管栄養など医療依存度の高い方の在宅生活については、関連記事「人工呼吸器・経管栄養でも在宅は可能?」もご覧ください。
料金と介護保険適用の有無
介護タクシーの料金の基本構成
介護タクシーの料金は、一般に次の3つの組み合わせで決まります。
- 運賃(距離制または時間制のタクシー運賃)
- 介助料(乗降介助・移動介助などの料金)
- 機器使用料等(ストレッチャー・車椅子等のレンタル料、有料道路代など)
具体的な金額は事業者ごとに異なります。「介護タクシーあおい」の料金・看護師同乗料金は、ご予約時に事前お見積もりでご案内しますので、お気軽にお問い合わせください。
介護保険が適用されるのは「通院等乗降介助」の部分
「介護タクシーは介護保険で使えるの?」という質問をよくいただきます。答えは「介助の部分だけ、条件を満たせば適用される」です。
介護保険には、訪問介護のサービスとして「通院等乗降介助」という区分があります。これは、訪問介護の指定を受けた事業者のヘルパー(運転手)が、乗車前後の移動介助・乗降介助・受診手続きの介助などを行うもので、次の条件を満たす場合に介護保険が適用されます。
- 要介護1〜5の認定を受けていること(要支援の方は対象外)
- ケアプランに位置付けられていること(ケアマネジャーによる調整が必要)
- ひとりでの公共交通機関の利用が難しく、乗降時に介助が必要と判断されること
- 目的が通院や公的手続きなど、日常生活・社会生活に必要な外出であること(趣味の外出などは対象外)
通院等乗降介助の介護報酬は1回(片道)97単位(令和6年度改定時点)で、自己負担1割の方なら片道100円前後、往復でも200円前後が目安です。ただし、介護保険が適用されるのはこの介助部分のみで、運賃・機器使用料・有料道路代などは全額自費となります。
なお、介護保険での通院等乗降介助を提供できるのは訪問介護の指定を受けた事業者に限られます。介護タクシーあおいは介護保険外(自費)のサービスです。介護保険を利用した通院等乗降介助をご希望の場合は、同一グループの訪問介護「ヘルパーセンターオリーブ」で対応できる場合がありますので、ケアマネジャー様を通じてご相談ください。要支援の方や、保険適用の条件に当てはまらない外出(お墓参り・冠婚葬祭・買い物付き添いなど)は、自費の介護タクシーとして利用できます。
費用のことで迷ったら、担当のケアマネジャーか当社へお気軽にご相談ください。
予約方法と利用までの流れ
- お問い合わせ・ご相談:日時、出発地と目的地、お身体の状態(車椅子かストレッチャーか、医療機器の有無)、看護師同乗の希望をお知らせください
- お見積もり:内容に応じて料金をご案内します。介護保険の適用が見込める場合は、ケアマネジャーとの調整もご案内します
- ご予約確定:日時・お迎え場所を確定します。通院は待ち時間が読みにくいため、帰りの迎え方(待機か再配車か)も事前に相談しておくと安心です
- 当日:ベッドサイドからの移乗もお手伝いします。ご家族の同乗についてはご相談ください
入退院・転院時の移送や、遠方の病院への通院なども対応可能な場合がありますので、まずはご相談ください。
対応エリア
「介護タクシーあおい」は、船橋市・市川市・鎌ケ谷市・白井市を中心とした地域に対応しています(エリア外への通院・転院搬送はご相談ください)。同一グループの訪問看護・訪問介護・ケアプランセンターと連携できるため、「通院移送だけ」でなく在宅生活全体のご相談も可能です。
よくある質問
Q. 家族が同乗できますか?
A. 車両の定員の範囲でご同乗いただけることが一般的です。ストレッチャー使用時は同乗可能人数が限られる場合がありますので、予約時にご確認ください。
Q. 病院内の付き添い(院内介助)もお願いできますか?
A. 院内の移動や受付の介助に対応できる場合があります。院内介助は原則として病院スタッフが対応するものとされているため、必要な範囲を予約時にご相談ください。介護保険の扱いはケースにより異なります。
Q. 要支援ですが介護タクシーを使えますか?
A. 介護保険の「通院等乗降介助」は要介護1〜5の方が対象のため、要支援の方は保険適用にはなりませんが、自費サービスとしてご利用いただけます。料金はお見積もりでご案内します。
まとめ|「通院できない」をあきらめる前にご相談を
車椅子・ストレッチャーの方の通院は、介護タクシーを使えば大きく負担を減らせます。医療的なケアが必要な方は、看護師同乗という選択肢もあります。介護保険の適用可否は条件によって変わるため、まずはケアマネジャーまたは当社にご相談ください。
介護タクシーあおい 予約・お見積もり:050-5810-1658(事前予約制・ご希望日の3日前までの予約推奨)/お問い合わせフォームはこちら 対応エリア:船橋市・市川市・鎌ケ谷市・白井市を中心とした周辺地域

