退院後の生活が不安な方へ|退院前カンファレンスと訪問看護の準備

退院後の生活が不安な方へ|退院前カンファレンスと訪問看護の準備(あおい訪問看護ステーション)

「退院してくださいと言われたけれど、家で介護できるだろうか」「点滴や管がついたまま帰ってきて、何かあったらどうすればいいのか」——退院の話が出たとき、うれしさと同じくらい大きな不安を感じるご家族は多いものです。

実は、退院後の在宅生活がうまくいくかどうかは、入院中の準備で大きく変わります。病院と在宅チームが顔を合わせる「退院前カンファレンス」や、訪問看護の早めの申し込みなど、退院前にできることがたくさんあるからです。

この記事では、退院が決まったらまずやること、退院前カンファレンスの中身、訪問看護の準備のタイミング、退院当日から1週間の過ごし方を、順を追って解説します。

※2026年7月時点の情報です。最新の制度は公式情報をご確認ください。

目次

退院が決まったら、まずやること3つ

1. 病院の「地域連携室(退院支援室)」に相談する

多くの病院には、退院後の生活を調整する部署(地域医療連携室・退院支援室・患者サポートセンターなど名称はさまざま)があり、医療ソーシャルワーカー(MSW)や退院調整看護師が在籍しています。「家に帰ってからが不安」と率直に伝えれば、必要なサービスの調整を一緒に進めてくれます。まだ相談していない方は、病棟の看護師に「退院後のことを相談したい」と伝えてみてください。

2. 介護保険の申請状況を確認する(65歳以上の方など)

要介護認定は申請から結果が出るまで日数がかかるため、対象になりそうな方は入院中に申請を済ませておくのが基本です。認定を受けたら、ケアプランを作るケアマネジャーを決めます。ケアマネジャーの役割や探し方は、関連記事「ケアマネジャーとは?役割・探し方・費用をやさしく解説」をご覧ください。

なお、がん末期の方や医療処置が多い方などは、介護保険ではなく医療保険で訪問看護を利用するケースもあります。どちらの保険になるかは関連記事「訪問看護は医療保険と介護保険どっち?」で解説しています。

3. 在宅で必要になる医療・ケアを整理する

退院後も続く医療処置(点滴・経管栄養・在宅酸素・カテーテル管理など)、飲み薬の管理、食事・入浴・排泄の介助がどの程度必要か。病棟の看護師やリハビリ担当に「家に帰ったら何が必要になりますか」と聞いておくと、サービスの検討がスムーズになります。

退院前カンファレンスとは?家族も参加できる「作戦会議」

退院前カンファレンスとは、退院の前に、病院側のスタッフ(主治医・病棟看護師・リハビリ担当・MSWなど)と、在宅側のスタッフ(在宅医・訪問看護師・ケアマネジャー・訪問介護や福祉用具の担当者など)、そしてご本人・ご家族が一堂に会して行う話し合いです。多くは病院内で開かれ、時間は15〜30分程度が一般的です。

話し合われる主な内容

  • 病状と今後の見通し(主治医から)
  • 退院後も必要な医療処置と、その手順・注意点
  • 現在の身体の状態(歩行・食事・排泄などのADL)
  • ご家族が行うケアと、入院中に受けた指導の内容
  • 在宅で利用するサービスの内容と訪問スケジュール
  • 緊急時・夜間の連絡先と対応の流れ

家族にとってのメリット

退院前カンファレンスの最大のメリットは、退院後に関わる顔ぶれと「困ったときに誰に連絡するか」が退院前にはっきりすることです。不安なこと(「夜に熱が出たら?」「介護を続けられるか自信がない」など)は、この場で遠慮なく口にしてください。在宅チームはその不安を前提にプランを整えます。

訪問看護師がカンファレンスに同席すると、医療処置の引き継ぎが直接行われるため、退院初日からのケアがスムーズになります。あおい訪問看護ステーションでも、退院前カンファレンスへの同席や病院との事前調整に対応しています(日程はご相談ください)。

訪問看護の申し込みはいつ?——「退院日が決まる前」がベスト

訪問看護は、退院してから探すのではなく、退院日が決まる前〜決まった直後に動き出すのが理想です。理由は3つあります。

  1. 指示書の準備に時間がかかる:訪問看護の利用には主治医の「訪問看護指示書」が必要です。退院前に手配しておけば、退院直後から訪問を開始できます。
  2. カンファレンスに間に合う:事業所が決まっていれば、訪問看護師が退院前カンファレンスに参加し、病院から直接引き継ぎを受けられます。
  3. 退院直後がいちばん不安定:環境の変化で体調を崩しやすいのが退院後の1〜2週間です。この時期に訪問看護が入っているかどうかで、ご家族の安心感が大きく違います。

申し込みの窓口は、病院のMSW・ケアマネジャー経由でも、ご家族から訪問看護ステーションへ直接でも構いません。「まだ退院日は決まっていないが、退院したら訪問看護を使いたい」という段階でのご相談も歓迎です。事業所選びのポイントは関連記事「船橋市で訪問看護を選ぶには?」にまとめています。

退院当日から1週間の流れ(例)

あくまで一例ですが、医療処置のある方の退院後はこのような流れになることが多いです。

時期 主な動き
退院当日 自宅の環境確認(ベッド・福祉用具の設置は退院前に完了)。初回訪問で体調確認・医療機器の作動確認・緊急連絡先の最終確認
退院後2〜3日 訪問看護で体調変化のチェック、ご家族のケア手技の確認・練習。在宅医の初回往診(利用する場合)
退院後1週間 生活リズムの確認、サービス内容の微調整。困りごとをケアマネジャー・訪問看護師と共有

ポイントは、最初から完璧を目指さないことです。実際に生活を始めると「思ったより大変なこと」「意外と大丈夫なこと」が見えてきます。訪問回数やサービス内容は後から調整できますので、気づいたことはどんどん伝えてください。

よくある質問

Q. 退院前カンファレンスは必ず開かれるのですか?

A. 全員に必ず開かれるものではありません。医療処置が続く方や介護の負担が大きい方などで、病院が必要と判断した場合に調整されることが一般的です。開かれない場合でも、書面や電話で病院から在宅チームへ引き継ぎは行われます。「顔を合わせて相談したい」と希望する場合は、病院の地域連携室に相談してみてください。

Q. 家族は仕事があり、日中ずっと付き添えません。退院は無理でしょうか?

A. 日中お一人になる時間がある方でも、訪問看護・訪問介護・デイサービスなどを組み合わせて在宅生活を続けている方は多くいらっしゃいます。ご家族の生活を維持できるプランを立てることが大前提ですので、「付き添えない時間帯」を正直に伝えたうえでプランを検討しましょう。

Q. 退院後に「やっぱり無理かもしれない」と思ったらどうすればいいですか?

A. まずケアマネジャーか訪問看護師にご相談ください。サービスの回数を増やす、ショートステイを挟むなど、選択肢は複数あります。あおい訪問看護ステーションは24時間365日の連絡体制を整えており、夜間の急な不安にも電話でご相談いただけます。

まとめ|退院前の準備が、在宅生活の安心をつくる

退院後の生活への不安は、「わからないことが多い」ことから生まれます。退院前カンファレンスで顔ぶれと連絡先をはっきりさせ、訪問看護を退院前から準備しておくことで、不安の多くは「相談できる相手がいる安心」に変わります。

あおい訪問看護ステーションは、船橋市・市川市・鎌ケ谷市・白井市を中心に、24時間365日対応・医療依存度の高い方の受け入れ・退院前カンファレンスへの同席に対応しています。退院日が決まる前の段階でも、まずはお気軽にご相談ください。病院の医療連携室・退院調整ご担当者様からのご連絡もお待ちしています。

お問い合わせ:050-5536-3136/お問い合わせフォームはこちら 対応エリア:船橋市・市川市・鎌ケ谷市・白井市を中心とした周辺地域

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