「人工呼吸器を着けたままで、家に帰れるのだろうか」「経管栄養の管理を、家族だけでできるとは思えない」——医療依存度が高い方のご家族が退院の話を聞いたとき、まず浮かぶのはこうした不安だと思います。
結論からお伝えすると、人工呼吸器や経管栄養、CVポートなどの医療処置が必要な方でも、医療・看護の体制を整えることで在宅生活に移行できるケースは数多くあります。あおい訪問看護ステーションは、こうした高度な医療ケアへの対応を強みとしており、病院からの在宅移行を数多く支援してきました。この記事では、在宅移行できる医療処置の例、退院までの準備、在宅での1日のイメージ、緊急時の備えについて解説します。
※2026年7月時点の制度情報を含みます。最新の情報は公式情報をご確認ください。
在宅に移行できる医療処置の例
「病院でしかできない」と思われがちな処置の多くは、訪問診療・訪問看護の支援のもとで自宅でも継続できます。あおい訪問看護ステーションで対応している主な例です。
- 人工呼吸器(気管切開下・マスク式)を使用している方の管理
- 気管カニューレの管理・吸引が必要な方
- 経管栄養(胃ろう・経鼻)の注入管理・スキンケア
- CVポート(皮下埋め込み型中枢静脈ポート)からの点滴・栄養管理
- CADDポンプ(携帯型精密輸液ポンプ)による持続的な薬剤投与(疼痛管理など)
- 在宅酸素、膀胱留置カテーテル、褥瘡(床ずれ)の処置 など
こうした状態の多くは、国の基準である「厚生労働大臣が定める疾病等(別表第7)」や「厚生労働大臣が定める状態等(別表第8)」に該当します。該当する場合、訪問看護を週4日以上・1日複数回利用できるなど、通常より手厚い訪問体制を組むことが制度上認められています。とくに人工呼吸器を使用している状態は別表第7に含まれ、要介護認定を受けている方でも訪問看護は医療保険での対応となります(保険適用の考え方は「訪問看護は医療保険と介護保険どっち?」で詳しく解説しています)。
退院までの準備|在宅移行はチームで進めます
医療依存度が高い方の在宅移行は、思い立ってすぐにできるものではありませんが、病院と在宅チームが連携して段階的に準備すれば、決して特別なことではありません。一般的な準備の流れです。
- 在宅移行の意思を病院に伝える:主治医・病棟看護師・退院支援室に「家に連れて帰りたい」と伝えるところからすべてが始まります
- 在宅チームの編成:訪問診療医・訪問看護ステーション・(介護保険対象の方は)ケアマネジャーを決めます。この段階で当ステーションにご相談いただければ、受け入れ可否をすぐに検討します
- 退院前カンファレンス:病院に在宅チームが集まり、医療処置の内容・物品・緊急時の対応を引き継ぎます。当ステーションの看護師も参加します(詳しくは「退院後の生活が不安な方へ」をご覧ください)
- ご家族への手技指導:吸引や注入などご家族が担う部分は、入院中に病棟で練習し、退院後は訪問看護師が自宅で繰り返しフォローします。最初から完璧にできる必要はありません
- 自宅環境・物品の準備:電源の確保(呼吸器・吸引器)、介護用ベッド、衛生材料の入手経路などを整えます
- 退院・在宅生活スタート:退院直後は訪問頻度を高めに設定し、生活が安定するにつれて調整していきます
在宅での1日のケア例(イメージ)
たとえば人工呼吸器と経管栄養を使用している方の場合、1日は次のようなイメージになります(あくまで一例で、実際の計画は状態に合わせて個別に組み立てます)。
| 時間帯 | 担当 | 内容 |
|---|---|---|
| 朝 | ご家族 | 経管栄養の注入、体位変換、吸引 |
| 午前 | 訪問看護 | バイタルチェック、呼吸器の作動確認、気管カニューレ周囲のケア、清拭 |
| 昼 | ご家族/訪問介護 | 注入、吸引、おむつ交換 |
| 午後 | 訪問看護(2回目)またはリハビリ | 排痰ケア、関節が固まらないためのリハビリ、皮膚の観察 |
| 夜 | ご家族 | 注入、就寝前の吸引・体位調整 |
ご家族がすべてを担うのではなく、訪問看護・訪問介護・訪問診療を組み合わせて負担を分散するのが在宅継続のコツです。当グループには訪問介護(ヘルパーセンターオリーブ)とケアプランセンターもあるため、看護と介護を一体で調整できます。
緊急時対応|「もしも」に備える仕組み
医療依存度が高い方の在宅生活で最も大切なのが、緊急時の備えです。あおい訪問看護ステーションは24時間365日の対応体制をとっており、次のような備えを退院前から整えます。
- 夜間・休日も看護師につながる緊急連絡先の共有
- 「こういうときは電話」「こういうときは救急要請」という判断基準を書面で整理し、ご家族と共有
- 呼吸器トラブル・停電時の対応手順の確認(機器業者の連絡先、アンビューバッグの練習など)
- 主治医(訪問診療医)との連携ルールの取り決め
「夜中にアラームが鳴ったらどうしよう」という不安は、連絡先と手順が決まっているだけで大きく軽くなります。
対応エリアとご相談方法
あおい訪問看護ステーションは、船橋市・市川市・鎌ケ谷市・白井市を中心に対応しています。医療依存度の高い方の受け入れについては、状態・訪問頻度・地区により個別に調整しますので、まずは状況をお聞かせください。
- ご家族からのご相談:入院中・退院前の段階から受け付けています
- 医療機関(退院調整看護師・MSW)の皆さま:受け入れ可否の照会、退院前カンファレンスの日程調整は050-5536-3136まで。呼吸器・経管栄養・CVポート・CADDポンプ等の管理に対応できる看護体制があります
よくある質問
Q. 家族に医療の経験がなくても、人工呼吸器の方を家で看られますか? A. 多くのご家族は医療未経験からのスタートです。入院中の指導と退院後の訪問看護のフォローで、必要な手技を少しずつ身につけていただきます。ご家族が担う範囲は無理のないように設計し、難しい部分は訪問看護の頻度を上げて補います。
Q. 訪問看護は週に何回くらい来てもらえますか? A. 人工呼吸器の使用や気管カニューレ・経管栄養など、国の定める疾病・状態(別表第7・第8)に該当する方は、週4日以上・1日複数回の訪問が制度上可能です。実際の回数は主治医の指示と状態に応じて計画します。
Q. 費用が高額にならないか心配です。 A. 訪問看護・訪問診療には医療保険が適用され、自己負担は原則1〜3割です。自己負担が高額になった月は高額療養費制度で月ごとの上限額を超えた分が払い戻されます。個別の目安はご相談時にご説明します。
まとめ|「帰れるかどうか」から、一緒に考えます
人工呼吸器・経管栄養・CVポートなど医療依存度の高い方の在宅生活は、チームで体制を整えれば実現できるケースが多くあります。あおい訪問看護ステーションは、高度医療ケアへの対応と24時間365日体制で、「家に帰りたい」「帰してあげたい」という思いを支えます。
退院が具体的になる前の「そもそも帰れるのか」という段階からのご相談を歓迎します。
- お電話:050-5536-3136
- お問い合わせフォーム:当サイトのお問い合わせページから
- 対応エリア:船橋市・市川市・鎌ケ谷市・白井市を中心

