訪問看護師はどこまで学ぶ?PD実機研修に参加したスタッフのリアルな反応

こんにちは、あおい訪問看護ステーション(千葉県船橋市)です。

「訪問看護に転職したら、勉強の機会って減るんじゃないか」「一人で訪問するのに、知らない医療処置に出会ったらどうしよう」——病棟から訪問看護への転職を考えるとき、こんな不安を聞くことがよくあります。

今回は、先日スタッフが参加した腹膜透析(PD)の実機研修を題材に、あおいのスタッフが現場でどんなふうに学んでいるのかを、研修中に実際に上がった声や質問をそのまま引用しながらお伝えします。訪問看護未経験の方にこそ読んでいただきたい記事です。

目次

「訪問看護になったら学べない」は本当か?——実機研修という機会

病棟なら院内研修や委員会活動がありますが、訪問看護は基本的に一人で利用者さんのお宅へ向かう仕事。「教えてくれる先輩が隣にいない」という点だけを切り取ると、学びの機会が少ないように見えるかもしれません。

でも実際には、訪問看護だからこそ「これから出会うかもしれないケアを、先回りして学ぶ」機会を大切にしています。今回参加したのは、ヴァンティブ(Vantive)のご担当者様を講師に迎えた腹膜透析(PD)の勉強会。接続装置「つなぐ」や、就寝中に自動で透析液を出し入れするAPD装置「かぐや」の実物を目の前に、バッグ交換から機器のセットまで実演していただく「実機デモ形式」でした。

テキストで「紫外線殺菌つきの自動接続装置」と読むのと、目の前で蓋を閉めた瞬間に接続が完了するのを見るのとでは、理解の深さがまったく違います。研修の内容そのものは、腹膜透析(PD)勉強会の参加レポートで詳しく紹介しているので、この記事では「スタッフがどう反応し、どう学んだか」に絞ってお届けします。

研修中に実際に上がった声——素直に驚き、遠慮なく質問する

「おおー、すごい、自動だ」「マジックだ」——歓声が上がる研修

接続装置「つなぐ」にチューブをセットして蓋を閉め、自動で接続される様子を見た瞬間、スタッフから上がったのはこんな声でした。

  • 「おおー、すごい、自動だ」
  • 「すご。すご。マジックだ、マジック」
  • 「キャップそうやって繋がったんだ、すごい」

停電時に手動で接続する仕組みの実演では、内部の針がくるっと回る構造に「おおー!そう、そうなってんのか。こんな厳つい針がついてるんだ」という驚きの声も。災害時の実績を伺ったあとには「すごい、災害に強いよね」と、学んだことをその場で言葉にして共有し合う——あおいの研修は、静かに聞くだけの場ではなく、こんな空気で進みます。

「これ何で二股なんですか?」——質問が自然に飛び交う

排液チューブの先端が二股に分かれているのを見て、参加者から「これ何で二股なんですか?」という質問が上がりました。講師の答えは、大量の透析液を使う方への対応に加えて、「力の弱い患者さんが、10L満タンの重いバッグを持ち上げなくて済むように、わざと分けている」というもの。参加者からは「でも2、3kgずつに分けてあげればいいから」と、患者さんの生活を想像しながら納得する声が続きました。

カテーテルが体の外に約80cm出ていると聞いたときの「そんなに出てるんだ。こんなに長いですかね?」という率直な驚き、温度センサーの安全設計への「オッケーだったら送る、を繰り返せばいいから、安全ですね」という言葉。分からないことを分からないと言える、気になったことをその場で聞ける——当たり前のようで、これが学びの質を大きく左右すると私たちは考えています。

「これスキャンしてみんなに配布研修すればすごくいい」——学びを持ち帰る発想

この日いちばん「あおいらしいな」と感じたのは、研修の途中で参加者からこんな申し出があったことです。

「でも研修の動画とかは無いですよね?……みんな見てみたいと思う、実際やってるところ」

その場にいないスタッフにも実演を見せたい、と動画撮影の許可を講師にお願いしたのです。講師の方は「撮っていただいて全然いいです」と快諾してくださり、さらにPDの基礎を学べるアカデミーコースの資料や解説動画のQRコードもご案内いただきました。参加者からは「これスキャンしてみんなに配布研修すればすごくいい。ありがとうございます」という声が。

参加した人だけが学んで終わり、ではなく、「どうやってステーション全体に持ち帰るか」を研修の最中から考えている。これが、あおいのスタッフの学びに対する姿勢です。

学びを一人で終わらせない——そして、一緒に学ぶ仲間へ

今回の勉強会の内容は、撮影した動画と共有いただいた資料で、参加できなかったスタッフにも展開していきます。あおいには看護師のほかに理学療法士・作業療法士・言語聴覚士も在籍しており、一つの学びを多職種の視点で共有できるのも、この規模のステーションならではの良さだと感じています。

訪問看護は、たしかに現場では一人です。でも、学びは一人ではありません。分からないことに「すごい」と驚き、「何でですか?」と質問し、「みんなにも見せたい」と持ち帰る。そんな文化の中でなら、訪問看護未経験の方でも一歩ずつ現場に馴染んでいけるはずです。

あおい訪問看護ステーションは、船橋市・市川市・鎌ケ谷市・白井市を中心に、24時間365日対応の訪問看護を行っています。「病棟経験しかないけれど大丈夫かな」という段階のご相談も歓迎です。見学だけでも歓迎します。採用情報はこちらから

まとめ

  • 腹膜透析(PD)の実機研修に参加し、「おおー、すごい、自動だ」と歓声が上がるほど発見の多い時間になりました
  • 質問が自然に飛び交い、動画撮影を申し出て全体共有につなげるなど、学びを持ち帰る姿勢が根づいています
  • 訪問看護未経験の方も、一緒に驚き、一緒に学べる仲間をお待ちしています。見学だけでもお気軽にどうぞ

※本記事は勉強会での学びの紹介であり、特定の治療法を推奨するものではありません。実際の治療については必ず主治医・かかりつけの医療機関にご相談ください。

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