床ずれが治らないとき|褥瘡ケアと訪問看護の5つの役割【船橋市】

床ずれが治らないとき|褥瘡ケアと訪問看護の5つの役割【船橋市】|あおい訪問看護ステーション

床ずれ(褥瘡=圧迫で皮膚とその下の組織が傷む状態)は、家庭の処置だけで抱え込まなくてよい困りごとです。訪問看護では、主治医の指示に基づく創部(=傷の部分)の観察と処置、体圧分散マットレスなど除圧の調整、栄養と水分の評価、ご家族への手技の指導、悪化したときの主治医への報告を行います。この記事では、床ずれができる仕組みと早めに伝えたいサイン、家庭でできること・避けたいこと、訪問看護の5つの役割、特別訪問看護指示書や加算の仕組み、相談の流れを、船橋市・鎌ケ谷市・市川市・白井市で訪問看護を行う看護師の視点でまとめます(制度は2026年9月時点)。

床ずれに気づいた段階でご相談いただけます。 お電話で今の状態を伺い、訪問看護で対応できるか、先に主治医へ連絡したほうがよいかをお答えします。あおい訪問看護ステーション(船橋市):電話 050-5536-3136(24時間受付・相談無料)/お問い合わせフォーム

目次

床ずれ(褥瘡)ができる仕組みと危険なサイン|好発部位と深さの見方

床ずれは「動けないから仕方なくできるもの」ではなく、圧とずれが同じ場所にかかり続けた結果です。仕組みが分かると、家庭で何を変えればよいかが見えてきます。

圧迫で血流が止まり、皮膚とその下の組織が傷む

日本褥瘡学会は、褥瘡を「寝たきりなどによって、体重で圧迫されている場所の血流が悪くなったり滞ることで、皮膚の一部が赤い色味をおびたり、ただれたり、傷ができてしまう」状態と説明しています。圧だけでなく、体がずり落ちるときの「ずれ」や、シーツとこすれる「摩擦」も皮膚を傷めます。骨が突き出した場所は強く圧迫されるため、床ずれができやすい部位です。

できやすい部位と、できやすい人

同学会の用語集は、好発部位(=できやすい場所)として仙骨部(お尻の中央の骨)、踵骨部(かかと)、大転子部(腰の横の骨)を挙げています。寝ている向きで場所は変わります。仰向けなら仙骨部とかかと、横向きなら大転子部、座っている時間が長い方はお尻の下の骨(坐骨部)です。

できやすい人としては、自分で体の向きを変えられない、栄養状態が悪い、皮膚が弱い高齢者、排泄物や汗で皮膚がふやけている、むくみがある、免疫力が下がっている、といった条件が重なった場合が挙げられています。つまり褥瘡は皮膚だけの問題ではなく、栄養・排泄・体の動きの問題が皮膚に表れたものです。

「深さ」で段階が分かれる

床ずれは、赤みだけの浅い段階から、真皮(=皮膚の深い層)を越えて皮下組織やその下まで達する深い段階まで、深さで評価します。日本褥瘡学会の評価ツール「DESIGN-R 2020」は、深さ・滲出液(=傷から出る液)・大きさ・炎症/感染・肉芽組織(=傷を埋める新しい組織)・壊死組織・ポケット(=皮膚の下に広がった空洞)の7項目で状態を見ます。見た目は浅くても、皮膚の下の組織が傷んでいる「深部損傷褥瘡(DTI)疑い」という区分もあります。深さの判定は主治医や看護師が行います。ご家族に覚えておいていただきたいのは、「表面が小さくても深いことがある」という点です。

早めに医師・看護師へ伝えたいサイン

次のサインがあれば、様子を見ずに主治医・かかりつけ医、または訪問看護師に伝えてください。日本褥瘡学会も、張りのある大きな水ぶくれや、感染が疑われる場合は早めに医師・看護師へ相談するよう勧めています。

  • 体の向きを変えてしばらくたっても消えない赤みがある
  • 水ぶくれ(水疱)ができた、大きくなってきた
  • 皮膚がむけている、ただれている、傷が深く見える
  • 皮膚の色が紫や黒っぽく変わってきた
  • においがある、膿が出る、周りが腫れて熱をもっている
  • 発熱がある、食事量が急に落ちた
  • 数日ケアを続けても赤みや傷が広がっている

現場の一言です。「小さいから大丈夫」と言われた傷ほど、私たちは慎重に見ます。表面の大きさと深さは別だからです。赤みの段階でご相談いただけると、選べる手立てが多くなります。

家庭でできる褥瘡ケアと、やらないほうがよいこと

家庭でできることは、傷そのものの治療ではなく、傷に圧とずれをかけない環境を作ることです。ここを整えると、主治医の治療と訪問看護の処置が生きてきます。

できること①:体位変換と除圧

日本褥瘡学会は、体位変換(=体の向きを変えること)を基本的に2時間を超えない範囲で行うとしています。体圧分散寝具の種類によっては4時間を超えない範囲でもよいとされ、個人差もあります。向きを変えるときは、骨の突き出しがない広いお尻の筋肉で体重を受ける「30度側臥位」(=完全な横向きではなく、背中にクッションを入れて30度傾けた姿勢)が勧められています。できれば2人で行い、引きずらずに持ち上げることで、転落と摩擦を防ぎます。

体圧分散寝具は、体を「沈み込ませ」「包み込む」ことで骨の出た部分の圧を下げる道具です。自分で寝返りができない方には、空気の圧が自動で切り替わるタイプのエアマットレスが勧められています。介護保険でのレンタルについては、次のH2で説明します。

できること②:スキンケアと栄養・水分

同学会は、排泄物から皮膚を守るために、洗浄後に肛門・外陰部から周囲の皮膚へ保護クリーム等を塗ることを勧めています。おむつ交換のたびにこすらず、押さえるように拭きます。骨の出た部分に皮膚を守るフィルム材を貼る方法もあります。何を使うかは主治医・訪問看護師と相談してください。

栄養は褥瘡予防の土台です。同学会は「低栄養の回避、改善」を栄養管理の基本としています。食事量が落ちている、体重が減っている、むくみがある、といった変化は主治医に伝えてください。栄養補助食品を使うかどうかも、主治医や管理栄養士と決めます。

避けたいこと:自己判断の塗り薬・マッサージ・円座

良かれと思って続けていることが、傷を悪くしている場合があります。一覧にしました。

やりがちなこと なぜ避けたいか 代わりにすること
家にある軟膏や以前の処方薬を塗り続ける 日本褥瘡学会は、傷の状態に合わない塗り薬を漫然と使うと傷を悪化させる可能性があると注意しています 主治医に傷を見てもらい、指示された薬・処置に切り替える
赤い部分をマッサージする 同学会は、マッサージでずれ力が加わり、炎症が起きたり傷が悪化することがあるとしています 触らず、圧がかからない向きにする
円座(ドーナツ型クッション)を使う 穴の周辺に圧とずれ力が集中し、褥瘡の予防・治療には効果が低いとされています 体圧分散マットレスやクッションで面で支える
水ぶくれを自分で破る 感染の入り口になります。大きな水疱は処置が必要なこともあります 触らず、早めに医師・看護師へ
引きずって体を動かす 摩擦とずれで皮膚が傷みます 2人で持ち上げる、滑りやすい移乗用シートを使う

ご家族から受けた相談を再構成した事例です。退院して2週間、かかとに赤みが出たお母様に、娘さんは市販の軟膏を塗り、お尻には円座を敷いていました。お電話で伺うと、ベッドは病院と違って普通のマットレスのままでした。私たちはまず主治医に状態を報告し、訪問看護指示書をいただきました。初回訪問でかかとの浮かせ方をお伝えし、円座をやめて体圧分散マットレスを検討するよう、ケアマネジャーに福祉用具の相談をつなぎました。娘さんは「やってはいけないことを、良かれと思ってやっていた」と話されました。責める話ではありません。誰も教わっていないのです。

「訪問看護を入れるべきか」の段階でもご相談ください。 電話 050-5536-3136(24時間受付・相談無料)/ケアマネジャー・医療機関の方は医療・介護関係者の方へもご覧ください。

訪問看護が入ると何をするか|褥瘡ケアの5つの役割

訪問看護の褥瘡ケアは、傷の処置だけではありません。傷を作った原因(圧・ずれ・栄養・湿り気)に同時に手を入れます。あおい訪問看護ステーションは「褥瘡(床ずれ)の処置」に対応しています。処置の内容は主治医の指示に基づきます。

①創部の観察と処置(主治医の指示に基づく)

訪問のたびに、傷の深さ・滲出液・大きさ・炎症や感染の有無・肉芽・壊死組織・ポケットを観察し、記録します。厚生労働省の通知でも、真皮を越える褥瘡の方に特別管理加算を算定する場合は、週1回以上この7項目の観察・評価を行い、部位と実施したケアを記録することが求められています。処置の内容(洗浄、外用薬や被覆材の交換など)は、主治医の指示書と指示内容によって決まります。看護師が薬を選んだり変えたりすることはありません。

②除圧の環境調整(体圧分散マットレスは福祉用具貸与)

体圧分散マットレスは、介護保険の福祉用具貸与の種目「床ずれ防止用具」に当たります。厚生労働省の告示では、送風装置または空気圧調整装置を備えた空気マット、または水等によって減圧による体圧分散効果をもつ全身用のマットと定められています。体位変換器や特殊寝台(=背上げなどができる介護ベッド)も貸与の種目です。

注意点があります。要支援1・2と要介護1の方は、床ずれ防止用具と体位変換器が原則として保険給付の対象外です。ただし「日常的に寝返りが困難な者」は例外的に対象になります。例外の手続き(主治医の意見の確認やサービス担当者会議、市への確認など)は市によって運用が異なるため、担当のケアマネジャーにご相談ください。看護師は、どの部位に圧がかかっているかを見て、マットレスの種類やクッションの当て方をケアマネジャー・福祉用具の担当者と一緒に決めます。

③栄養・水分の評価と、④ご家族への手技指導

栄養と水分は、看護師が毎回見る項目です。食事量、体重の変化、むくみ、皮膚の乾燥、尿の量を観察し、低栄養や脱水が疑われれば主治医に報告します。栄養補助食品や管理栄養士の関与は、主治医の判断で検討されます。

ご家族への指導は、訪問看護の大きな役割です。体位変換のやり方(2人での持ち上げ方、30度側臥位の作り方、かかとの浮かせ方)、おむつ交換時のスキンケア、観察のポイントを、ご自宅のベッドで実際に一緒に行います。ヘルパーが入っている場合は、ヘルパーにも同じ手順を共有します。日付を入れた記録(大きさ・色・においの変化)を残しておくと、主治医への報告が正確になります。

⑤悪化時の主治医への報告と24時間対応

傷の状態は訪問看護報告書で主治医とケアマネジャーに定期的に共有します。においや膿、発熱など急な変化があれば、その場で主治医に連絡します。主治医が必要と判断すれば、皮膚科や形成外科への紹介、往診の依頼が検討されます。定期訪問の間は24時間の電話相談で対応します。

ケアマネジャーから受けた相談を再構成した事例です。要介護4の方で、ご家族が仙骨部の傷にガーゼを当てて対応していました。ヘルパーから「においがする」と報告があり、ケアマネジャーは「入院を避けたい」と相談されました。当日中に対応可否をお返しし、主治医に傷の状態をお伝えして訪問看護指示書をいただきました。初回訪問で7項目を評価して主治医に報告し、主治医の指示で処置を始めました。並行して、ケアマネジャーが床ずれ防止用具の貸与を手配し、ご家族とヘルパーに体位変換の手順を統一しました。傷がどう経過するかは、その方の状態と治療によります。ただ「誰が・いつ・何を見るか」が決まったことで、ご家族が一人で抱える時間はなくなりました。

主治医・皮膚科との連携|指示書・特別訪問看護指示書・加算の仕組み

褥瘡の訪問看護は、主治医の指示書があって始まります。深い褥瘡には、頻回の訪問を支える制度もあります。2026年9月時点の仕組みを整理します。

訪問看護指示書と、皮膚科・形成外科との連携

訪問看護には、主治医(かかりつけ医)の訪問看護指示書が必要です。すでに皮膚科や形成外科にかかっている場合も、指示書は主治医が交付します。皮膚科・形成外科の治療方針は、主治医を通じて訪問看護に共有されます。通院が難しい方は、主治医に往診や訪問診療の相談をしてください。グループの介護タクシーあおい(看護師同乗可)で通院を支える方法もあります。

真皮を越える褥瘡は特別訪問看護指示書が月2回まで

特別訪問看護指示書は、急な悪化などで一時的に頻回の訪問看護が必要と主治医が判断したときに交付されます。厚生労働省の告示では、指示があった日から14日を限度に、月1回の交付が原則です。ただし、気管カニューレを使用している方と真皮を越える褥瘡の方は月2回まで交付でき、1か月に最長28日間の集中的な訪問が組めます。特別指示書の期間中は、要介護認定がある方も医療保険で訪問看護を行います。使いどころと組み方は特別訪問看護指示書とは|使いどころ・期間・頻回訪問の組み方にまとめています。

別表8に該当すると医療保険で週4日以上の訪問が可能

医療保険の訪問看護は週3日が限度ですが、厚生労働大臣が定める疾病等の方は例外です。その一覧である「別表8」の第四号に「真皮を越える褥瘡の状態にある者」があります。医療保険で訪問看護を受けている方(要介護認定を受けていない方や、特別指示書の期間中の方)は、深い褥瘡があると週4日以上の訪問が可能です。要介護認定を受けている方は原則として介護保険で、回数はケアプランの中で組みます。別表7・8の一覧は別表7・別表8早見表、保険の判定は訪問看護は医療保険と介護保険どっち?自己負担の目安を解説をご覧ください。

介護保険では特別管理加算(Ⅱ)の対象

介護保険の訪問看護では、真皮を越える褥瘡の状態にある方は特別管理加算(Ⅱ)の対象です(1か月につき250単位。1単位の単価はお住まいの市の地域区分で異なります)。医療保険でも特別管理加算の対象になります。深い褥瘡に関わる制度をまとめました。

項目 内容(2026年9月時点) 根拠
訪問看護の開始に必要なもの 主治医の訪問看護指示書(と訪問看護計画書) 厚労省告示第67号 注1
特別訪問看護指示書 14日を限度。原則月1回、真皮を越える褥瘡・気管カニューレの方は月2回まで 厚労省告示第67号 注6/特掲診療料の施設基準等 四の三
医療保険の訪問回数 週3日が限度。別表8(第四号:真皮を越える褥瘡)該当で週4日以上可 厚労省告示第67号 注1/告示第103号/特掲診療料の施設基準等 別表第八
介護保険の加算 特別管理加算(Ⅱ)月250単位 厚生省告示第19号/厚労省告示第94号 第六号ニ・第七号ロ
体圧分散マットレス 福祉用具貸与「床ずれ防止用具」。要支援1・2、要介護1は原則対象外、日常的に寝返りが困難な方は例外 厚生省告示第93号/告示第19号 福祉用具貸与費 注6/告示第94号 第三十一号

自己負担の目安は、回数・時間・地域区分で変わります。ご状況を伺ったうえで、初回のご相談時に目安をお伝えします。

船橋・鎌ケ谷・市川・白井で床ずれの訪問看護を相談する流れ

床ずれの相談は、赤みに気づいた段階が最も選択肢の多い時期です。相談先と、伝えていただきたいことを整理しました。

ケアマネジャー・支援者の方へ

「家族の処置では追いつかない」「入院を避けたい」と感じた時点でご連絡ください。お電話の前に次の情報があると、当日中の回答が具体的になります。

  • 傷の部位・おおよその大きさ・気づいた時期
  • 現在の処置(誰が・何を・どのくらいの頻度で)
  • 主治医の有無と、皮膚科・形成外科の受診状況
  • 使っているマットレスの種類、体位変換ができる人の有無
  • 食事量・体重の変化、発熱やにおいの有無
  • 要介護度と、限度額の残り単位数(おおよそで構いません)

訪問看護を導入する説得材料としては、「処置は主治医の指示で看護師が行い、ご家族には体位変換とスキンケアをお願いする」という役割分担をご家族にお伝えいただくと、受け入れられやすいです。主治医への状態報告、担当者会議への出席、福祉用具担当者との調整も承ります。退院前カンファレンスにも参加します。

ご本人・ご家族の方へ

床ずれを見つけたら、まず主治医・かかりつけ医に伝えてください。担当のケアマネジャーがいれば、同時に伝えます。「誰に言えばいいか分からない」「病院に行くほどか判断できない」という段階で、私たちに直接お電話いただいても構いません。お電話で傷の様子とご本人の状態を伺い、訪問看護で対応できるか、先に受診したほうがよいかをお答えします。処置をご家族に押しつけることはありません。ご相談だけで費用はいただきません。一人暮らしの親御さんの場合は、一人暮らしの親が心配な方へ|訪問介護・看護でできる見守り支援もあわせてご覧ください。

相談から訪問開始までの手順

手順 内容 主に動く人
1. ご相談 電話またはフォームで傷の状態を伺い、対応可否とおおよその開始時期を当日中にお返しします ご家族・ケアマネジャー ⇄ 当ステーション
2. 主治医への相談 訪問看護指示書の依頼。必要に応じて当ステーションから主治医へ状態をご説明します 主治医・ケアマネジャー・当ステーション
3. ケアプラン・福祉用具の調整 介護保険の場合、訪問看護の回数と床ずれ防止用具の貸与をケアプランに位置づけます ケアマネジャー
4. 契約・初回訪問 傷の7項目評価、圧のかかり方の確認、ご家族への体位変換とスキンケアの説明 当ステーション
5. 主治医への報告 評価結果を報告し、処置の指示を受けます。皮膚科・形成外科への紹介は主治医が判断します 当ステーション ⇄ 主治医
6. 定期訪問 処置と観察を続け、計画書・報告書を主治医とケアマネジャーへ定期送付します 当ステーション

あおい訪問看護ステーションの対応(船橋・鎌ケ谷・市川・白井)

  • お電話をいただいた当日中に、対応可否とおおよその開始時期をお返しします
  • 褥瘡(床ずれ)の処置に対応しています。処置の内容は主治医の指示に基づきます
  • 24時間365日対応(夜間・休日は緊急対応)。土日祝の定期訪問も可能です
  • 看護師と理学療法士・作業療法士が同じチームで動くため、除圧のポジショニングや座る姿勢の調整を一つの計画で組めます
  • 指示書の様式送付、契約書類の準備、計画書・報告書の主治医・ケアマネジャーへの定期送付を行います
  • 訪問エリアは船橋市・鎌ケ谷市・市川市・白井市です(白井市はあおい訪問看護ステーション白井も対応)

現場の一言です。褥瘡のケアで一番大切なのは、傷を見る回数より、圧のかかっていない時間を増やすことです。看護師が来ない時間をどう過ごすかを、ご家族やヘルパーと一緒に設計する。それが訪問看護の褥瘡ケアです。

よくある質問

Q1. 床ずれの処置だけを目的に、訪問看護を頼めますか?
はい、頼めます。主治医の訪問看護指示書が必要です。看護師は処置と一緒に、圧のかかり方・栄養・皮膚の状態も観察し、主治医とケアマネジャーに報告します。

Q2. 訪問看護師は、どんな処置をしてくれますか?
主治医の指示書に基づいて、傷の観察と処置を行います。処置の内容(洗浄、外用薬や被覆材の交換など)は主治医の指示で決まり、看護師が薬を選んだり変えたりすることはありません。あおい訪問看護ステーションは褥瘡(床ずれ)の処置に対応しています。

Q3. 体圧分散マットレスは介護保険でレンタルできますか?
介護保険の福祉用具貸与「床ずれ防止用具」の対象です。要支援1・2と要介護1の方は原則対象外ですが、日常的に寝返りが困難な方は例外的に対象になります。手続きは市によって運用が異なるため、担当のケアマネジャーにご確認ください。

Q4. 深い床ずれがあると、週に何回まで来てもらえますか?
介護保険の方は、ケアプランの中で回数を決めます。医療保険の方は週3日が限度ですが、真皮を越える褥瘡(別表8)に該当すると週4日以上の訪問が可能です。急な悪化のときは特別訪問看護指示書で14日間の頻回訪問を組め、真皮を越える褥瘡の方は月2回まで交付できます。

Q5. 病院に行くべきか、訪問看護に相談すべきか迷います。
におい・膿・発熱、大きな水ぶくれ、皮膚の黒ずみがあれば、まず主治医・かかりつけ医に連絡してください。判断がつかないときは、お電話で状態を伺い、受診を先にしたほうがよいかをお答えします。

Q6. 費用はどのくらいかかりますか?
要介護認定がある方は介護保険が原則で、自己負担は1割(所得により2割・3割)です。真皮を越える褥瘡の方は特別管理加算(Ⅱ)(月250単位)が加わります。金額は回数・時間・お住まいの市の地域区分で変わるため、初回のご相談時に目安をお伝えします。

まとめ

  • 床ずれは圧とずれで血流が止まって起きます。仙骨部・かかと・大転子部にできやすく、表面が小さくても深いことがあります
  • 消えない赤み、水ぶくれ、黒ずみ、におい・膿・発熱は、様子を見ずに主治医・看護師へ伝えるサインです
  • 家庭でできるのは、2時間を超えない体位変換、体圧分散寝具、スキンケア、栄養の4つ。自己判断の塗り薬・マッサージ・円座は避けます
  • 訪問看護は、①創部の観察と処置(主治医の指示に基づく)②除圧の環境調整 ③栄養・水分の評価 ④ご家族への手技指導 ⑤主治医への報告、の5つを担います
  • 真皮を越える褥瘡は、特別訪問看護指示書が月2回まで、医療保険なら週4日以上、介護保険なら特別管理加算(Ⅱ)の対象です
  • 赤みの段階でご相談ください。主治医への連絡も当ステーションから行えます

悪化する前にご相談ください。 お電話で今の状態を伺い、当日中に対応可否をお返しします。あおい訪問看護ステーション(船橋市・鎌ケ谷市・市川市・白井市):電話 050-5536-3136(24時間受付・相談無料)/お問い合わせフォーム/ケアマネジャー・医療機関の方は医療・介護関係者の方へ

体調や治療についてのご判断は、主治医・かかりつけ医・担当のケアマネジャーにご相談ください。

※本記事の事例は、複数のケースを再構成したものです。特定の個人を示すものではありません。

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出典(2026年9月4日確認)

この記事を書いた人

金子誠 看護師

株式会社True Colors 代表・看護師。千葉県船橋市で「あおい訪問看護ステーション」を運営しています。

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