「デイサービスに行きたがらないので、代わりに訪問リハビリを入れられませんか」。このご相談は、実際にとても多いです。
お気持ちはよく分かります。ただ、切り替える前にひとつだけ確かめていただきたいことがあります。行きたがらない理由が何なのかです。そこを飛ばして訪問に切り替えると、今度は訪問のほうが終われなくなることがあります。
この記事では、理由の分け方と、訪問に切り替えるときに決めておきたいことを整理します。※2026年9月時点の情報です。
まず、行きたがらない理由を分けてみる

ひとくちに「行きたがらない」といっても、中身はかなり違います。
体調・体力の問題
朝の準備がつらい、送迎の車に長く乗るのがきつい、半日でも疲れてしまう。この場合は、デイが合わないのではなく今の体力に対して負荷が大きいという話です。時間の短いプログラムや、送迎ルートの変更で解決することがあります。
人間関係
特定の利用者と合わない、職員との相性。本人が言い出しにくいことが多く、「なんとなく行きたくない」という形で出てきます。曜日を変えるだけで顔ぶれが変わり、解決することがあります。
プログラムが合わない
レクリエーション中心のデイに、リハビリを求めている方が行くと退屈します。逆もあります。デイサービスにも種類がありますので、事業所を変えるという選択肢が先です。
プライド・自己像
「年寄りの行くところだと思われたくない」「まだ介護される歳ではない」。これがいちばん多いかもしれません。ここを説得で崩そうとすると、たいてい逆効果になります。
認知症による混乱
場所や時間が分からないことへの不安が、拒否として出ていることがあります。この場合は理由を聞いても本人も説明できません。
訪問に切り替える前に、試せること

理由が分かると、打てる手が変わります。
- 回数を減らす:週3回がつらいなら週1回から。ゼロにするより、つながりを残すほうが戻りやすい
- 事業所を変える:リハビリ特化型、少人数、半日型など、性格の違うデイがあります
- 曜日・時間帯を変える:人間関係が理由なら、これだけで変わることがあります
- 目的を言い換える:「介護のため」ではなく「体を動かしに行く」「風呂に入りに行く」と伝え方を変える
- 見学・体験からやり直す:一度嫌になった場所に戻るより、新しい場所を見てもらうほうが早いことがあります
それでも訪問に切り替えるとき、決めておきたい2つ

訪問はデイの代わりになる場面もあります。ただ、切り替えるなら、始める前に次の2つを決めてください。
1. 何のために入れるのか
「デイに行かないから代わりに」は、事情であって目的ではありません。歩けるようになりたいのか、転ばないようにしたいのか、家の中の動きを楽にしたいのか。目的が決まっていないリハビリは、内容も決まりません。
2. どうなったら終わりにするのか
目的が決まっていないと、終わり方も決まりません。「玄関の段差を一人で上がれるようになったら」「週1回の外出ができるようになったら」。そういう到達点を先に置いておくと、続けるか終えるかの判断ができます。
訪問は自宅で完結する分、外に出る機会が減るという面もあります。目的を達したら、またデイに戻るという道も含めて考えておくと、選択肢が狭まりません。
訪問リハビリと訪問看護のリハビリは違います
「訪問リハビリ」と一口に言っても、制度上は2つあります。訪問リハビリテーション(事業所から理学療法士等が訪問)と、訪問看護からのリハビリ(訪問看護ステーションの理学療法士等が訪問)です。使える条件も、ケアプラン上の扱いも違います。
違いと選び方は「訪問リハビリと訪問看護のリハビリの違い5つ|選び方【船橋市】」に詳しく書きました。
介護を拒否されるとき全般について
デイに限らず、サービス全般を拒まれる場合は「親が介護サービスを拒否するとき|声かけと段階的な導入」もあわせてご覧ください。受診を嫌がる場合は「受診拒否の高齢者はどこに相談?家族だけで始める5つの手順【船橋】」が参考になります。
まとめ
- 「行きたがらない」の中身は、体調・人間関係・プログラム・プライド・認知症の混乱に分かれる
- 訪問に切り替える前に、回数を減らす/事業所を変える/曜日を変える/伝え方を変える、が試せる
- 切り替えるなら、何のために入れるのかとどうなったら終わりにするのかを先に決める
- 訪問リハビリと訪問看護のリハビリは別のもの
どちらがよいかは、ご本人の状態と、ご家族が何に困っているかで変わります。決めきれないときは、その迷っている状態のままご相談ください。
あおい訪問看護ステーション(千葉県船橋市丸山3-1-2-202)
対応エリア:船橋市・市川市・鎌ケ谷市・白井市を中心に対応しています
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