腹膜透析中の「いつもと違う」をどう伝える?家族と訪問看護の情報共有

こんにちは、あおい訪問看護ステーション(千葉県船橋市)です。

腹膜透析(PD)は、ご自宅が治療の場になる療法です。だからこそ、体調の小さな変化に最初に気づくのは、患者さんご本人やご家族であることが少なくありません。先日スタッフが参加した腹膜透析(PD)の勉強会でも、「気づいたことを、ためらわずに医療機関へ伝えること」の大切さが繰り返し語られていました。

この記事では、連絡の目安として一般に知られている「いつもと違う」の代表例と、それを主治医・PD外来へ伝えるときの記録の工夫をご紹介します。本記事は診断や対処の方法をお伝えするものではありません。気になるサインがあれば、この記事で判断せず、まずかかりつけの医療機関へご連絡ください。

目次

「いつもと違う」の代表例——迷ったら連絡が原則

腹膜透析の患者さん向けの資料などで、医療機関への連絡の目安としてよく挙げられるのは、次のような変化です。

  • 排液の濁り:いつもは透き通っている排液が白く濁って見える
  • 腹痛:お腹の痛みが続く、いつもと違う痛み方をする
  • 発熱:熱っぽさ、寒気を伴う発熱
  • 出口部の異常:カテーテル出口部の赤み・腫れ・痛み・じゅくじゅくした浸出液
  • 排液の変化:量がいつもより明らかに少ない、出にくい状態が続く

勉強会でも、排液の濁り・腹痛・発熱は腹膜炎を疑って速やかに連絡すべきサインとして学びました。ただし、これらはあくまで代表例で、症状の現れ方は人によってさまざまです。「これくらいなら大丈夫かな」と迷う程度の変化でも、連絡してよいのです。医療機関によっては「濁った排液は捨てずに持ってきてください」と案内している場合もありますので、あらかじめかかりつけの指示を確認しておくと安心です。

「いつから・どのように・どの程度」を記録して伝える

電話で連絡するとき、あわてていると「なんだか変なんです」としか言えないことがあります。日ごろから次の3点をメモしておくと、医療機関に状況が伝わりやすくなります。

  • いつから:気づいた日時。「昨夜の交換のときから」「今朝から」など
  • どのように:排液の見た目、痛みの場所、出口部の様子など、見たまま・感じたまま
  • どの程度:体温の数値、排液量や除水量の記録、食事がとれているかなど

腹膜透析では、注液・排液量や除水量を記録ノートにつけている方が多いと思います。勉強会では、この日々の記録こそが変化に気づく手がかりになること、そして排液量などは1回ごとの結果に一喜一憂せず数日単位のスパンで眺める視点も大切だと教わりました。一方で、排液の濁りや発熱・腹痛のようなサインは「様子見」の対象ではなく、その時点で連絡する——このメリハリも勉強会での大きな学びでした。

ご家族が交換を手伝っている場合は、「気づいたことを書き留める場所」を一冊のノートに決めておくと、ご本人・ご家族・訪問看護師・医師の間で情報がつながりやすくなります。緊急連絡先(主治医・PD外来・訪問看護など)を書いた紙を電話のそばや冷蔵庫に貼っておくのもおすすめです。

自己判断で処置せず、決められた連絡先へ

いちばんお伝えしたいのは、「いつもと違う」と感じたら、自己判断で処置したり様子を見続けたりせず、あらかじめ決められた主治医・PD外来へ速やかに連絡するということです。連絡の結果「経過を見ましょう」となることもありますが、それを決めるのは医療機関であって、ご自宅ではありません。勉強会でも、排液がうまく出ない状態が数日続くようなときは医師への連絡が必要だと学びました。

とはいえ、夜間や休日に「これは連絡していいレベルなのだろうか」と迷う不安は、とてもよく分かります。訪問看護は、そうした場面でご本人・ご家族の観察や記録を整理し、主治医へつなぐ橋渡し役を担うことができます。あおい訪問看護ステーションは24時間365日の連絡体制をとっており、日ごろの療養の中の「これって大丈夫?」を一緒に考える存在でありたいと考えています。

まとめ:迷ったときは「連絡する」を選ぶ

  • 排液の濁り・腹痛・発熱・出口部の赤みや腫れ・排液量の変化は、連絡の目安としてよく知られる代表例です
  • 「いつから・どのように・どの程度」をメモしておくと、医療機関に状況が伝わりやすくなります
  • 自己判断で処置せず、あらかじめ決められた主治医・PD外来へ、ためらわず連絡してください

あおい訪問看護ステーションは、船橋市・市川市・鎌ケ谷市・白井市を中心に、24時間365日対応の訪問看護を行っています。ご自宅での療養に関するご相談は、「こんなことを聞いてもいいのかな」という段階からで構いません。まずはお気軽にご相談ください。お問い合わせはお電話(050-5536-3136)またはお問い合わせページからどうぞ。

【免責】本記事は一般的な情報と勉強会での学びの紹介であり、診断・治療の指針ではありません。症状の評価や対応は必ず医療機関の判断によります。異常を感じたら、速やかに主治医・かかりつけ医療機関へご連絡ください。

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