「夜中に容体が急変したら、どうすればいいの?」「一人暮らしの親に何かあったとき、遠くに住む自分はすぐ駆けつけられない」——在宅療養で最も多くの方が口にする不安が、この「夜間・休日」の問題です。
実は訪問看護には、24時間365日、電話相談や緊急訪問に対応できる体制を持つステーションがあります。この体制があるかどうかは、在宅生活の安心感を大きく左右する、事業所選びの重要ポイントです。
この記事では、24時間対応の訪問看護の仕組み、実際にどんな対応をしてもらえるのか、対象になる方、費用の考え方を解説します。
※2026年7月時点の情報です。診療報酬・介護報酬は改定されるため、最新の制度は公式情報をご確認ください。
24時間対応の訪問看護とは?制度上の仕組み
「24時間対応」は、単なる事業所の心意気ではなく、国の制度上の届出に基づく体制です。訪問看護ステーションが24時間の連絡・緊急訪問体制を整えると、次の加算を届け出ることができます。
- 医療保険で利用する方:「24時間対応体制加算」——利用者・家族からの電話等に常時対応でき、必要に応じて緊急訪問ができる体制の評価(月1回の加算)
- 介護保険で利用する方:「緊急時訪問看護加算」——利用者・家族からの相談に24時間連絡できる体制にあり、必要に応じて計画外の緊急訪問を行う体制の評価(月単位の加算)
つまり、事業所がこれらの加算を届け出ているかどうかで、「夜間・休日も頼れるステーションか」を客観的に見分けられます。契約時の重要事項説明書や、事業所への質問で確認できます。
体制の中身はおおむね次のようなものです。
- 夜間・休日も担当看護師が緊急連絡用の電話を持ち、いつでも相談を受けられる
- 電話でのアセスメント(状態の聞き取り・助言)で解決することも多い
- 訪問が必要と判断すれば看護師が緊急訪問
- 医療的な対応が必要な場合は主治医への連絡や救急要請の判断まで含めて支援
実際にはどんなときに使われる?対応例
24時間対応と聞くと「よほどの急変時だけ」と思われがちですが、実際には次のような幅広い場面で使われています。
- 発熱・嘔吐・呼吸が苦しそうなど、状態変化への対応の相談
- 転倒してしまった、動けなくなった
- 医療機器のトラブル(点滴・カテーテル・経管栄養・人工呼吸器のアラームなど)
- 痛みが強くなった(がん末期の疼痛コントロールの相談)
- 「救急車を呼ぶべきか判断がつかない」というご家族の相談
- 精神的に不安定になり、本人や家族が不安で眠れないときの電話相談
- 看取りの時期、呼吸の変化などへの対応と駆けつけ
大切なのは、「訪問」だけでなく「電話でつながれること」自体に価値があるという点です。夜中に相談先があるだけで、ご本人もご家族も落ち着いて過ごせるようになった、というお声は少なくありません(感じ方には個人差があります)。
どんな人が対象になる?
24時間対応(加算の利用)は、その体制を届け出ているステーションと契約し、同意のうえで加算を利用することで受けられます。特に次のような方には心強い仕組みです。
- 病状が不安定な方、退院直後の方
- がんの終末期など、在宅での看取りを考えている方
- 人工呼吸器・経管栄養・点滴など、医療機器を使っている方
- 一人暮らしの高齢者、日中独居の方
- ご家族が遠方に住んでいる方(遠くからでも「地元に24時間の相談先がある」安心につながります)
- 精神疾患があり、不調時の相談先が必要な方
一方、病状が安定していて夜間対応の必要性が低い方は、加算を付けずに定期訪問のみ利用することも可能です。必要性はケアマネジャー・主治医・ステーションと相談して決められます。
費用の考え方
24時間対応の体制利用には、月単位の加算(前述の24時間対応体制加算・緊急時訪問看護加算)がかかり、そのうち自己負担分(1〜3割)をご負担いただきます。緊急訪問を行った場合は、訪問分の費用が別途かかります(医療保険・介護保険それぞれのルールによります)。
具体的な金額は報酬改定で変わるため本記事では割愛しますが、月々の負担イメージは契約前に必ずご説明します。「訪問看護にどちらの保険が使われるのか」「自己負担は何割か」については、記事「訪問看護は医療保険と介護保険どっち?」をご覧ください。
なお、高額療養費制度・高額介護サービス費など、負担が大きくなった場合の軽減制度もあります。
あおい訪問看護ステーションの24時間365日体制
あおい訪問看護ステーションは、24時間365日の連絡・対応体制で、船橋市・市川市・鎌ケ谷市・白井市を中心に訪問しています。
- 夜間・休日も看護師に電話がつながり、必要時は緊急訪問を行います
- がん末期の看取り、人工呼吸器・経管栄養・CVポートなど医療依存度の高い方の夜間対応の経験を踏まえた体制です
- 精神科訪問看護にも対応しており、不調時の相談先としてもご利用いただけます(記事「精神科訪問看護とは」へ)
- 日中の定期訪問で状態を把握している看護師チームが対応するため、夜間も「初めまして」ではない安心感があります
「夜が不安で退院に踏み切れない」「遠方の親を見守りたい」という段階のご相談も歓迎です。
よくある質問
Q. 夜中に電話したら、必ず来てもらえるのですか?
A. まず電話で状態を伺い、看護師が対応を判断します。電話での助言で対応できる場合、緊急訪問する場合、主治医への連絡や救急要請をご案内する場合など、状況に応じて最も適切な対応を取ります。「必ず訪問」ではなく「必ずつながり、適切に判断する」体制とお考えください。
Q. 24時間対応をお願いすると、料金はどれくらい上がりますか?
A. 月単位の加算の自己負担分(1〜3割)が加わります。金額は保険の種類・負担割合・報酬改定によって変わるため、契約前に最新の金額で丁寧にご説明します。見積もりのご相談は無料です。
Q. 契約していない人でも、緊急時に来てもらえますか?
A. 24時間対応は、ステーションと契約し体制利用に同意いただいている利用者様が対象です。まだ契約していない方の緊急対応はお受けできませんが、「今後が不安なので体制を整えておきたい」という事前のご相談はいつでも承ります。
まとめ
- 24時間対応の訪問看護は、24時間対応体制加算(医療保険)・緊急時訪問看護加算(介護保険)という制度上の体制。届出の有無で事業所を見分けられる
- 夜間・休日の電話相談から緊急訪問、受診・救急の判断支援までカバー
- 終末期・医療依存度の高い方・独居の方・遠方に家族がいる方に特に心強い
- 費用は月単位の加算の自己負担分。必要性に応じて付けるかどうか相談できる
夜間や休日の「もしも」に備えたい方は、まずはお気軽にご相談ください。現在の状態やご家族の状況を伺い、24時間体制の使い方を含めた在宅療養のプランをご提案します。
対応エリア:船橋市・市川市・鎌ケ谷市・白井市を中心 お電話(050-5536-3136)またはお問い合わせフォームからどうぞ。

